ひろゆきが教える「先延ばしをやめる方法」ベスト1ひろゆき氏(撮影:榊智朗)

現在、若者を中心に圧倒的な人気を集め、フォロワー数が急上昇中の、ひろゆき氏。全国のベストセラーランキングで続々と1位を獲得し、34万部を突破したベストセラー1%の努力』では、その考え方について深く掘り下げ、人生のターニングポイントでどのような判断をして、いかに彼が今のポジションを築き上げてきたのかを明らかに語った。
この記事では、ひろゆき氏に気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)

「性格」は直らない

やらなければいけないこと」を、つい後回しにしたり、先延ばしするクセがあると思います。

 何を隠そう、僕もそのタイプです。僕の中の格言は、「明日できることは今日やるな」なので、開き直っているかもしれませんね(笑)。

 というのも、先延ばしするタイプか、そうでないかは、「性格」が決めることなので、実は一生直らないのではないかと思っています。

 先延ばしする性格の人が、毎日毎日、意志の力で物事に取り組むのは、なんとも非効率だと思うのです。だから、まずは性格を変えることはムダな努力としてスッパリと諦めるようにしましょう。

「時間帯」を決めてはいけない

 じゃあ、何も対処しなくていいかというと、そうではありません。

 どうしてもやらないといけないことがある場合は、まずは「時間」を決めましょう。

 ここで注意してほしいのは、「時間帯」を決めないということです。あくまで、「時間」です。

「8時になったら本を読もう」
「12時になったら仕事をはじめよう」
「18時になったらメールを返信しよう」

 と、「開始時刻」だけを決めます。その時間が来たら、絶対にやるようにします。ただし、1分だけやって疲れたと思ったら、すぐにやめてOKです。

 人間は、「やりはじめるときのエネルギー」がもっとも負担が大きいです。なので、物事の最初は「機械的に始める」しか方法はありません。

「やる気が起きたらやる」「モチベーションが上がったらやる」というルールにしてしまうと、たぶん一生やりません(笑)。

「この日は頑張る!」と、宣言するな

 あと、「日にち」ごとに判断してしまうのも、やめたほうがよいと思います。

「月曜は1日中頑張る」「木曜は1日中何もしない」というように、1日ごとに変えるのは、非効率です。どうせ、「1日中頑張る」なんて、できやしませんから。

 もっと、自分が「ダメな人」であることを認識しましょう。別人のように生まれ変わってバリバリ頑張る……、なんてことはほとんど起こりません。

 強いていうなら、第三者からの「〆切」があれば嫌でもやるでしょう。

「この納期を逃すと、100万円のマイナスになってしまう……」というような、強烈なペナルティがある場合です。

 先延ばしをしてしまう性格なら、そういう「〆切」でガチガチにしてしまうのもありかもしれません。「〆切」がなければ、漫画家だっていつまで経っても作品を完成させませんからね。

 体力のある若いうちは、「〆切」ループに巻き込まれる生活を送ってみるのもいいかもしれません。

ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、34万部を突破した『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。