ひろゆきが語る「距離を置いたほうがいい人」ベスト1ひろゆき氏(撮影:榊智朗)

現在、様々なメディアで大活躍のひろゆき氏。全国のベストセラーランキングで続々と1位を獲得し、34万部を突破した著書1%の努力』では、その考え方について深く掘り下げ、人生のターニングポイントでどのような判断をして今のポジションを築き上げてきたのかを明らかに語った。
この記事では、ひろゆき氏に気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)

つながりやすい世界で、
つながらない選択をする

 すぐにキレる人、マウンティングする人……。普段の人間関係に限らず、ネット上でもさまざまな問題が日々起こっています。

「関わりたくない人と関わらないこと」の価値は、どんどん上がっています。それだけ私たちはインターネットによってつながりやすくなったということですから。

 僕は、子どものうちは、「友達100人できるかな?」の精神でいろいろな人と関わったほうがよいと思っています。友達ができたり、うまくいかなかったり、どうしようもなくクソ野郎な人を見たり、どうしても自分が勝てない人で悔しがったり……。たくさん経験を積んだほうがいい。

 でも、それも大人になれば違ってきます。だいたい、仲良くなれるタイプとそうじゃないタイプがわかってきます。近づいたら面倒な人もわかってくるでしょう。

 そういう人とは付き合いを「やめる」という選択をしていかないといけません。

距離を置いてみよう

 まっさきに距離を置いたほうがいいのは、考え方を否定したり、「これが正しい」と正義感を押し付けてくるような人です。もちろん長い時間を共にしている親友や恋人なら、自分のことを思って言ってくれるパターンもあるでしょう。

 しかし、そんなに深い関係でもないのに、ズケズケと心の中に入ってくる人がいます。僕だって、普段のYouTubeでは聞かれたことを答えるだけのスタイルです。わざわざ対面で会ったときに「あなたは、こうしたほうがいいよ」なんて言うわけないじゃないですか(笑)。

 価値観や考え方なんて、そんなに早く変わらないですからね。いい人ぶって教える態度で話すと、それはそれで相手も反発しますしね。

 考え方は、いろいろな経験をしてゆっくりじっくりと変わっていくものです。だから、根強く男尊女卑の考えを持っているようなお年寄りは、ちょっとやそっとで根本的に考えが変わることはありません。炎上したり社会的に罰を与えられて、初めて学習します。

 だからこそ、私たちは、本や映画などを通して、「自分から」いろいろな価値観に触れておいたほうがいいと思います。これが「相手から」になってしまうと問題が生じますからね。「へー、そんな考えもあるんだー」と、一定の距離感じを持って、日々、それを感じるような行動を取っていけばいいと思います。

ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、34万部を突破した『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。