6月の三大都市圏の
有効求人倍率(季節調整値)
コロナ禍の長期化で日本経済は厳しい状況が続いているものの、これまでのところ雇用情勢の悪化は限定的である。ハローワーク(公共職業安定所)における求人・求職の動向を調査した厚生労働省の「一般職業紹介状況」によると、6月の有効求人倍率(季節調整値)は1.13倍と、コロナ前の2年前に比べ0.48ポイント低下したものの、なお求人が求職者を上回っている。
もっとも、新型コロナの流行状況に地域差が大きいことを反映し、雇用情勢についても、地域によって悪化度合いが異なっている。6月の有効求人倍率を都道府県別に見ると、秋田県や島根県のように1.5倍前後まで改善する県がある一方、神奈川県や千葉県などでは1倍を下回っている。