ひろゆきが考える「嘘みたいにモテる趣味」ベスト1ひろゆき氏(撮影:榊智朗)

現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
全国のベストセラーランキングで続々と1位を獲得し、34万部を突破した著書1%の努力』では、その考え方について深く掘り下げ、人生のターニングポイントでどのような判断をして今のポジションを築き上げてきたのかを明らかに語った。
この記事では、ひろゆき氏に気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)

「趣味」への誤解

「どんな趣味を持てばいいですか?」「何の趣味をはじめればいいですか?」という質問をよく受けます。

 でも、これって、そもそもの問題設定が間違っています。「趣味嗜好」という言葉がありますが、仕事とは別に個人が勝手にやっているものが趣味です。時間が空いたときに、テレビを見ているのであれば、テレビが趣味です。ネットサーフィンをしているならそれが趣味ですし、動画を見ているなら動画鑑賞が趣味です。

「何を食べればいいですか?」と質問したまま何も食べないでいると、餓死してしまいます。人は生きるために、毎日、何かしらの食べ物を食べているわけです。それは趣味でも同じことなんです。

「モテる趣味」ベスト1は……

「何の趣味がいい?」という質問は、おそらく「どんな趣味を持てばモテますか?」「何の趣味をしていれば相手から好印象ですか?」という意味に置き換えられます。

 つまり、世の中には、趣味の中に「良い悪い」のランキングみたいなものがあるということでしょう。

 僕は、そんなものはないと思っています。個人のお金で、個人が好きにやっていることは、人に迷惑をかけない限り何でもいいと思います。

 とはいえ、相手にとっての印象は異なるのも事実です。そこでおすすめなのは、「見た目とギャップのある趣味」です。

 見た目がヤンチャそうな人が「茶道やってます」とか、コワモテな人が「ピアノが弾けます」とか、イケメンな人が「鉄道が好きです」とか、自分の見た目と正反対の趣味をやってみてください。

 見た目がマジメそうな人が「クラシック音楽が趣味です」と言うと、ちょっと近寄りがたい感じがしますよね。でも、見た目と中身にギャップが生まれると、一気に心の中をのぞいてしまった感じが生まれます。

 それが親近感とか、信頼感とかにつながります。要するに、「モテる」ということです。

「第一印象」を裏切ってみる

 まずは友達に、「私ってどんな趣味やってそう?」と聞いてみてください。それがあなたの第一印象です。次に、その趣味とは真逆なことを考えてみてください。

 読書してそうなら、競馬をやってみる。ダンスをやってそうなら、将棋をやってみる。アニメを見てそうなら、歌舞伎や落語を見てみる……。

 そうやって、自分のイメージと真逆なことをやってみてください。実際にやってみて、あまり向いていなければ、そこで初めてやめてみればいいんです。

 経験なんてあって困るものじゃありません。それに、ヤンキーっぽい見た目の人が「このあいだ落語を見たんだよね」と語ることができれば、すごく好印象を与えられると思いますよ。ぜひ、考えてみてください。

ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、34万部を突破した『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。