大量読書術ポイント1:計画を立てる
「つん読」は一番の無駄!

 本を読むのに計画を立てる人は、あまりいないかもしれません。しかし長年、大量の本と付き合っていくうちに私が気づいたのは、「“どの本を選ぶか?”を管理するよりも、“ちゃんと読んだかどうか?”を管理する方が意味がある」という事実でした。

 言い換えると、「つん読」になっている本が一番無駄なのです。

 本というものは、緊急性のあるものが重要なものよりも優先される傾向があります。例えば、目先の仕事に必要とされるビジネス本ばかり読んでいると、ユヴァル・ノア・ハラリの『ホモ・デウス』など教養に関わる本はいつまでたっても読む時間が取れません。

 ですから、まずは「読むべき本のリスト」を作ったうえで、「今週はどの本を読もうか?」について計画を立てるべきなのです。

 私の場合、好奇心が強い半面、注意散漫だという性格的な問題があるので、計画としては常時10冊以上の「今、読むべき本」が手元にあるのがちょうどいいようです。ソファに寝転がりながらパラパラとめくって、気が乗らなければ別の本にすぐに移っていく。そんな自分の読み方を意識して読む本の計画を立てる必要があります。

 その場合、重要なのは10冊のリストの作り方です。旅行に持っていく10冊の本を決めるように、いい感じの10冊を選ぶところにテクニックが必要とされます。

「今、読むべき10冊」を選ぶ
最適な方法

 たとえば、自分の趣味に合っているためおもしろく、すいすい読めるような本というものがあります。最近読んだ本では、ひろゆきさんの『1%の努力』がそんなタイプの本で、なんの労力もかけずにすぐに読むことができました。こういった本を必ず2~3冊計画リストに入れておくことが重要です。そうすると読書が日常の習慣になるのです。