日本のビッグマックの価格は、アメリカの6割程度でしかない。これはドルで表した日本人の賃金がアメリカの6割程度でしかないことを意味する。本来であれば、このような乖離(かいり)は貿易によって調整されるはずだ。
だが実際にそうならないのは、日本が安易に円安を求めたからだ。その結果、技術開発が遅れ、生産性が低下した。
日本のビッグマック価格は
アメリカの6割でしかない
各国のビッグマックの価格を英誌エコノミストが毎年発表している。
2021年の数字の一部を示すと、図表1のとおりだ。