1億円を手に入れるのに、
1億円を貯める必要はない

 どんな意味があるかというと、1億円を手に入れるのに、1億円を貯める必要はないってことだ。

 一定金額を貯めれば、そのうちに貯めたお金が複利で増える。

 つまり君のために働き始めてくれるというわけだ。

 どうして?

 複利は魔法じゃない。ただの計算だ。

 元本と利子が積み上がっていくにつれ、お金の増え方がますます速くなっていく。それが複利なんだ。

これが複利の計算式だ

 ここに正式な複利の計算式を載せておくね。

 さあ、アインシュタイン君、計算してみてね。

(計算式)A=P(1+R/N)NT

A=残高
P=元本(初期投資額)
R=年率金利(複利を反映しない)
N=1年間に利子が支払われる回数
NT=貯蓄(貸付)期間

時は本当に金なり!
“複利列車”を早めに走らせよう

 “複利列車を出発させる時期が早ければ早いほど、お金は速く大きく育つ

 1万円の貯金の例に戻り、そのお金を年利5%で貯蓄口座でほったらかしにしていたとしよう。

 単利で50年間ほったらかしにすると、約3万5000円になる。

 指一本動かさずにそれなら上々だ。

 でも、複利なら、50年後に11万円を超えている。

 しかも、元本はたったの1万円だ。もし元本が10万円で金利が10%だったらどうなるか見てみよう(下の図)。

アインシュタインもぶっとんだ!?<br />複利は【宇宙最強の力】の理由。<br />アメリカの学生は小さい頃から学んでいるのに<br />日本の学校では決して教えてくれないこと

 単利だと50年後には10万円が60万円になっている。

 一方、複利だと10万円が50年後にはなんと1200万円にもなる。

 この本では、図解とイラストで「複利は宇宙最強の力」と題してじっくり解説している。

 君も今すぐ、複利のとてつもないパワーを実感してほしい。

 複利の魔力を知っているのと知らないのとでは雲泥の差だから。

(本原稿は、ジェームス・マッケナ+ジェニーン・グリスタ+マット・フォンテイン著、関美和訳『13歳からの億万長者入門──1万円を1億円にする「お金の教科書」』からの抜粋です)