米FDAが95万種の電子タバコを承認却下も、人気ブランドは「見送り」Photo:PIXTA

 米食品医薬品局(FDA)は9月9日、約95万種の電子タバコと関連製品の承認申請を却下したことを発表した。その一方で、米国の電子タバコ市場でほぼ半分のシェアを占めるブランドのジュールについては申請に対する決定を見送った。米国での電子タバコ販売開始から10年以上が経過しており、成人喫煙者と10代の若者に人気の高い同ブランドは、FDAが期限を設けずに決定を先延ばしにしている間、市場にとどまり続けることになる。

 今回の発表は、電子タバコに関する大規模な科学的審査に基づく決定の一部だ。反タバコ団体が訴訟を通じてFDAに審査の迅速化を求めたことから、裁判所はジュールのメーカーであるJUUL Labsや他のメーカーに対し、2020年9月9日までに販売承認申請を同局に提出するよう求めていた。一方メーカー側は、電子タバコへの10代の若者の依存リスクが低いことと、電子タバコが、成人喫煙者の従来型タバコからの離脱促進に役立ち、公衆衛生に貢献できることを証明する必要があった。

 こうした経緯から、FDAは当該期限までに提出された承認申請の審査を実施し、1年後の同日には決定を下すことが期待されていた。