潜在意識レベルで自由にする
たとえば、1. 13時~17時、自社オフィスで会議、2. 18~20時、A病院訪問、と2つの予定があるとします。
もし最初の予定が16時に終わったとしたら、あとの時間は次の予定の18時まで自由になります。こういう事態に備えて、スケジュール帳の上ではスタート時間だけ明記し、自由時間の可能性をわざと作っておきます。
仮に13時~17時までの予定として、矢印を17時まで引いてしまいますと、「17時までいなきゃいけない」「17時まで拘束される」という潜在意識が働いてしまいます。そして、その場で必要がない仕事までしてしまう恐れがあるのです。この場合ですと必要がないのに、ダラダラと会議を続けてしまう可能性があります。
予定は終了時刻まで埋めなければならないというものではありません。早く終われば次の訪問先に前もって移動してミーティングの準備をするのも良し、図書館に寄って調べものをするのも良し。極力、スケジュールに縛られずに臨機応変に対応できるようにしておきたいものです。
もし空いた時間に緊急の案件が入ってきたら、そのときはすぐ対応できるのです。これも「いざ!」というときに備えるコツの1つです。
次回は「ばらつき」をなくすプロの技をお伝えします。
(12月6日更新予定です。)
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