ビッキー・クレイカーさん(38)の場合、新型コロナウイルスが大流行する中で1年以上働いた経験から、自分がキャリアに何を求めているのか、そして何を得られていないのかが明白に浮かび上がった。マーケティングの専門家で5児の母でもあるクレイカーさんは当初、米カンザス州ウィチタ近郊の自宅で、在宅勤務をする傍ら、子どもたちのオンライン学習を見守る毎日をどうにか乗り切っていた。だが程なく、「リモートワークがもろ刃の剣になった」。家族の問題に対応しやすくなったことに満足する一方で、別の仕事に就けば、家族と過ごす時間がもっと増えるのではないかと思うようになった。急成長中の外食チェーンで働く彼女は、在宅勤務中も、夜までメールを頻繁にチェックする必要があり、消耗するばかりで達成感に結びつかなかった。
キャリア見直す女性たち コロナ疲弊きっかけ
北米のプロフェッショナルな女性の間で燃え尽き症候群の割合が高まる中、多くの女性が自分の職業人生を見直し始めている
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