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株価が割安かどうかを判断するPER(株価収益率)とPBR(株価純資産倍率)とはPhoto: Adobe Stock

PER(株価収益率)は、
株価と純利益の関係から割安さを測る指標

 PER(株価収益率)とは、その株が割安なのか割高なのかを判断するための指標です。

 次の式で求めます。

 PER(倍)=株価÷1株当たり利益(EPS)

 1株当たり利益(EPS)は、その会社の税引き後当期純利益を発行済の株式総数で割ったものです。PERの数値が大きければ割高、小さければ割安と判断します。

 たとえば、株価5000円のA社と株価3000円のB社があったとします。一体どちらの会社が割安なのでしょうか? 1株当たり利益は、A社が200円、B社が100円とします。計算すると、

 A社のPER:5000円÷200円=25倍
 B社のPER:3000円÷100円=30倍

 となり、A社のほうが割安なことがわかります。