資産形成を考えた時、貯金だけでは目標額に届くのが難しい時は、投資も視野に入れたいもの。貯金と投資をバランスよく行うことが資産形成への王道なのですが、どうしてもどちらかに偏ってしまう人がいます。「投資だけ」ではなぜダメなのか、今回は早期リタイアを目指すある男性の例を紹介します。(家計再生コンサルタント 横山光昭)
「投資バカ」の特徴とは
あまり良い言葉ではありませんが、目標額に届かなくとも、ただひたすらに貯金だけにこだわるような「貯金バカ」と言える方がいます(参考記事:「貯金バカ」「投資バカ」になっていないか? 熱心なのにお金が増えない理由)。その一方で投資ばかりに偏ってしまう「投資バカ」と言える方もいます。
最近は「FIRE※」がはやっていることも、それを助長しているのかもしれません。FIREを目指す方は一般的に、早期リタイアを実現するために節約を頑張り、浮いたお金を活用して資産形成も頑張っています。ですが、家計や節約を考えず、お金ができるとひたすら投資に充ててしまうのが「投資バカ」と言える方の特徴です。
※FIRE…Financial Independent Retire Earlyの略で「経済的な自立を得て早期に退職しよう」ということ。