ひろゆきが明かす「否定されても感情的にならないための方法」ベスト1ひろゆき氏(撮影:榊智朗)

現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
彼の「考え方の根っこ」を深く掘り下げ、思考の原点をマジメに語った『1%の努力』は、34万部を超えるベストセラーになっている。
この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)

わかっていても、イラッとする

 人と議論することは苦手でしょうか。あまり得意ではない人が多くいると思います。それは、普段から「否定されること」になれていないからです。

 ディベートをする場合、賛成か反対かを事前に決めてから臨むので、相手は役割上、自分を否定してくることになります。それにもかかわらず、イラッとしたり、落ち込んでしまったりするので、人の気持ちは難しいものです。

 では、どうすれば、否定されても感情的にならないで済むのでしょうか。

とっておきの方法・ベスト1

 おすすめの方法は、「数える」ということです。

 相手から否定されたと思ったときに、イライラが止まらなくなる人は、その言葉をそのまま真に受けている状態です。そうすると、目の前の相手そのものが嫌いになってきて、相手の思うツボになっていってしまいます。

 そうならないためには、否定された回数をかぞえることです。

「この人は、何回、私のことを否定するんだろう?」という仮説を立てて、相手の話に耳を傾けてください。そうすることで、言葉の意味にとらわれることがなくなっていきます。

 一見、とてもキツイことを言われているようでも、数えてみると、「あ、なんだ3回くらいで済んだのか」と、冷静に受け止めることができます。

とにかく頭を冷静にするために

 本来、相手から否定されたことに対してやるべきことは、さらにそれを否定するようなデータを出したり、相手の論理がおかしいことを指摘することです。

 そういうことは、冷静な頭の状態じゃないとできません。

「相手の顔がむかつく!」などと言っているようでは、本当に相手のペースに飲まれていってしまいます。そして、イライラしたぶんだけ、あなたの損になります。

 誰かから否定されたことでイライラして、それによりストレス発散でお金をたくさん使うようなことがあれば、それこそ相手が「してやったり」の状態です。

 そうならないためにも、ぜひ、回数をかぞえる方法は試してみてください。

ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、34万部を突破した『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。