私が「60歳目前」でピアノを習い始めた3つの理由セシオン杉並の試奏会でグランドピアノを演奏する著者(撮影:本人)/『音楽経験ゼロでも弾けた! 60歳からのピアノ独習法』p.9より抜粋

人間は何歳になっても学ぶ能力があるといいます。ピアノを弾いたことがないだけでなく、楽譜も読めなかった音楽経験ゼロの著者が、60歳から突如ピアノを弾き始め、いまピアノライフを満喫しているのは、まさにその証拠ともいえるのではないでしょうか。宮崎伸治さんの著書『音楽経験ゼロでも弾けた! 60歳からのピアノ独習法』(青春出版社)から、新しいことを始め、継続しつづける方法を紹介します。

私がいきなりピアノを始めた理由

 私は、60歳直前(正確には59歳4カ月)で突如ピアノを始めました。

「音楽経験ゼロ」とは、正真正銘、中学校の音楽の授業以来まるっきり音楽とは離れて、ギターやフルートなどの楽器類を一切やっていないということです。

 しかも32歳のときにテレビと決別して以来30年間、自宅でテレビを見なくなったので知っている歌手も少なく、音楽家やピアニストに至っては数えるほどしか知らない、音楽とは無縁の人間でした。

 ちまたには「高齢になってからピアノを弾き始めた」という人がいますが、よく調べてみると往々にして子どものころピアノ教室に通っていた人だったりします。

 たとえば、『老後とピアノ』の著者・稲垣えみ子氏は小学校入学前から中学に入るまでピアノを続け、発表会で「きらきら星」を弾いていました(*宮崎注:童謡の「きらきら星」ではなく、難易度の高いモーツァルトの「きらきら星変奏曲」だと思われる)。