東芝、住友商事、トヨタ紡織、楽天…コロナ禍で物流子会社M&Aが増加写真はイメージです Photo:PIXTA

コロナ禍でサプライチェーンの変革や再構築が進む中、企業ロジスティクスを巡る動きが激しさを増している。荷主系物流子会社を対象にしたM&Aが引き続き増加傾向にあり、子会社を3PL大手などに譲渡して物流業務を外部委託する動きが加速。また、メーカーなどのグループ内で複数あった物流子会社を統合・再編して事業体制を強化するとともに、間接部門の効率化を図る取り組みも増えている。ドライバー不足や脱炭素への対応など、物流を取り巻く外部環境が大きく変わろうとする中で、企業ロジスティクスも変革の渦中にある。(カーゴニュース)

東芝など大手荷主に
物流子会社売却の動き

 2020年10月以降の約1年間で、物流子会社が関連したおもな再編動向は次ページの表の通り。東芝ロジスティクスの買収に代表されるように、大手荷主企業が3PL大手などに物流子会社を譲渡する動きが目立っている。東芝以外でも、沖電気工業や長瀬産業、古河電気工業といった大手荷主で同様の動きがあった。