アップルは、「フォートナイト」のような話題のビデオゲームや「Xbox(エックスボックス)」のようなゲーム機を作っているわけではない。しかし、ティム・クック最高経営責任者(CEO)は、アップルをひそかに世界最大規模のビデオゲーム会社に変貌させている。
その鍵となっているのが、同社のデジタルマーケットプレース「アップストア」だ。アップルは、エピック・ゲームズの「フォートナイト」やテンセントホールディングスの「王者栄耀(オナー・オブ・キングス)」をはじめ、他の企業や開発業者が手掛ける何千ものゲームをアップストアで販売・配信し、その売り上げの30%を手数料として受け取っている。同社とライバル企業が現在争っている原因は、こうした現状にある。