恒大集団が手掛けた六安市のマンション群は未完成のまま放置されている恒大集団が手掛けた六安市のマンション群は未完成のまま放置されている Photographs by Raul Ariano for The Wall Street Journal

【六安(中国)】上海の西方350マイル(約563キロ)に位置する地方都市・六安市に林立するタワーマンションの中には26階建てのものもある。このビル群は未完成のまま放置されており、ビニールシートが風に揺れていた。

 六安の別の場所には、金色のペガサス像が未完成のテーマパークの守り神のように立っている。90億ドル(約9980億円)を投じて建設される予定のこのテーマパークの規模は、ディズニーランドより大きくなるはずだった。40億ドルを投じて建設される予定だった電気自動車(EV)工場は、地元のリーダーらが経済の柱として夢見ていたものだった。だが今も鉄骨だけの状態で敷地からは雑草が道路まで伸びていた。