人柄の良さと
気配りの木原誠二氏

 木原誠二氏とはよく勉強会でご一緒していました。木原氏が主催の勉強会にもよく出席していたことから、懇親会にも呼んでいただくことがしばしばありました。

 そんなご縁からか、木原誠二氏の地元の方々向けのパーティがあった際に司会の大役を仰せつかったこともありました。

 1000人以上の来場者があり、来賓も華やかで、新人議員だった筆者は緊張したことを今でも覚えています。

 筆者は議員辞職をした後、約2年間、地中深く潜って生活していました。細々とビジネスをし始めたことと、子供を保育園にベビーカーで送迎するということ以外やることがありませんでした。

 辞職してちょうど1年がたった正月明けのことでした。私はまだ人生のどん底にいる気持ちで、外出するときもコソコソと歩いていました。その日も息子を送った後、一人でトボトボと歩いていたところ、偶然にも木原氏と遭遇しました。

 辞職してから初めて会った木原氏は、電話で誰かと新年の挨拶の電話をしていました。目が合い、私だと気づいた木原氏は少し驚いたような様子で会釈しました。私も挙動不審になりながら深々と頭を下げて、そそくさと家に向かって歩いていきました。

 そして、驚いたのはその30秒後です。後ろから木原氏の声がしたのです。「ケンちゃん!」。振り返る私に対して木原氏は200メートル先から大きく手を振って「今年もよろしくね!!」と声をかけてくれました。議員辞職を迫られた筆者からすれば、相手にされなくても仕方がないと思っていたので、うれしすぎてウルッときたことを覚えています。

 その後も、木原氏の誕生会に呼んでいただくなど、さまざまな場で配慮してもらいました。このような温かくて細やかな気配りは筆者に対してだけではありません。その人柄の良さを生かして、岸田政権の信頼向上に努めてもらいたいと思います。