定年まで働くなんて無理……ならば、生涯賃金2億円を株式投資で稼いでしまおう! そう決意した入社3年目、知識ゼロの状態から株式投資をスタートした『割安成長株で2億円 実践テクニック100』の著者・現役サラリーマン投資家の弐億貯男氏。年間平均利回り30%で資産を増やし、当初の計画を前倒しで2億円達成! 現在も資産を増やしている。忙しいサラリーマンでも真似できる「100の実践ノウハウ」を徹底伝授する。
有望なIPOのブックビルディングには必ず参加
私は割安成長株投資としてIPOセカンダリー投資を得意としていますが、証券会社が公募する「ブックビルディング」に参加して、IPO銘柄を買うこともあります。
ブックビルディングとは、IPO銘柄(新規上場企業)の経営状況や機関投資家などの意見をもとに、その企業やIPOの幹事証券会社が「公開価格」を仮決定する仕組み。
その価格でブックビルディング(予約の積み上げ)をしつつ、投資家の需要や価格変動リスクなどを勘案して、公開価格が正式決定されます。
IPO銘柄を買うためには、証券会社を介してブックビルディングに参加する必要があります。
IPO銘柄は公開価格より上場時の「初値」が大幅に値上がりするケースが大半で人気のため、限られた株式の奪い合いになることが多いです。
ブックビルディングに参加するのは、宝くじを買うようなものですが、ローリスク・ハイリターンの投資なので、参加しない手はありません。
私は有望だと思った新規IPO銘柄のブックビルディングに関しては、必ず参加するようにしています。
運良く“宝くじ”に当たったら、上場日に初値で売却して利益確定するようにしています。
私が当選した「比較.com」という銘柄(現・手間いらず、2477)は、たった1株だけ当たったのですが、それだけで利益225万円を得られました。
この他にも、IRIユビテック(現・ユビテック、6662)では利益194万円、アスキーソリューションズ(上場廃止後、事業譲渡)では利益153万円を得ています。
いずれも1株だけ当たって、初値で売却して得られた利益です。
近年は1年に90銘柄ほどのIPO案件があります。
1年に1銘柄でも当たれば御の字ですが、外れるのは承知のうえで「当たればラッキー」くらいの感覚で、私もちょくちょくブックビルディングに参加しています。