定年まで働くなんて無理……ならば、生涯賃金2億円を株式投資で稼いでしまおう! そう決意した入社3年目、知識ゼロの状態から株式投資をスタートした『割安成長株で2億円 実践テクニック100』の著者・現役サラリーマン投資家の弐億貯男氏。年間平均利回り30%で資産を増やし、当初の計画を前倒しで2億円達成! 現在も資産を増やしている。忙しいサラリーマンでも真似できる「100の実践ノウハウ」を徹底伝授する。

【弐億貯男の株式投資】株式投資は分散しすぎず適度な集中投資がいいPhoto: Adobe Stock

適度な集中投資の基準とは?

株式投資でよく知られている教訓に「卵は1つのカゴに盛るな」というものがあります。

卵を1つのカゴに盛ってしまうと、もしカゴを落としたら卵が全部割れてしまいます。

株式投資でも、1つの銘柄に集中投資していると、何かの理由でその銘柄がダメになると、大きな損失を被るリスクがあるという戒めです。

つまり、複数の銘柄に分散投資することが大事だという教訓なのですが、私が保有している銘柄は、株主優待目的で保有しているものを除くと、全部で8~10銘柄前後あります。

投資総額からすると保有銘柄数は少なく、おそらく分散していない部類に入るでしょう。

教訓に背くようですが、基本的には分散しすぎないほうが良いと考えています。

その理由は2つあります。

1つ目の理由は、何十銘柄も保有していると、それぞれの株価の動向やIR情報などに目が行き届かなくなること。

サラリーマン投資家の私には、株式投資に向き合える時間に限りがあります。

限られた時間内で、1つひとつの銘柄を丁寧にケアするなら、銘柄数は絞ったほうが無難です。

2つ目の理由は、分散しすぎて銘柄数が増えるほど、1銘柄あたりに投資できる金額が少なくなること。

ある銘柄の株価が急騰して数倍に上がり、そこで利益確定できたとしても、得られる利益は限られます。

2000円で100株買った銘柄が5倍株になり、80万円の利益が出たとします。

これが500株買えていたら、利益は400万円になっていたはずなのです。

なお、分散しすぎない投資では、現金買付余力を残しておくのが前提。

分散しすぎない投資では大きく儲けられる半面、損切り時には損失も大きくなります。

現金買付余力を20~30%以上残したうえで、証券口座の資金が100万円以内なら1~2銘柄、200万円以内なら2~3銘柄、500万円以内なら3~4銘柄程度がほどよい分散投資の目安だと思います。