定年まで働くなんて無理……ならば、生涯賃金2億円を株式投資で稼いでしまおう! そう決意した入社3年目、知識ゼロの状態から株式投資をスタートした『割安成長株で2億円 実践テクニック100』の著者・現役サラリーマン投資家の弐億貯男氏。年間平均利回り30%で資産を増やし、当初の計画を前倒しで2億円達成! 現在も資産を増やしている。忙しいサラリーマンでも真似できる「100の実践ノウハウ」を徹底伝授する。

【弐億貯男の株式投資】NISA口座の超賢い活用法とは?Photo: Adobe Stock

非課税枠を活用する裏ワザ

NISA(少額投資非課税制度)を活用しているでしょうか?

NISAは、20歳以上の口座開設者が対象で、株式投資や投資信託などの売却益・配当金・分配金が非課税となる仕組み。

非課税投資枠は年間120万円まで、非課税期間は5年間です。

通常のNISAよりも、非課税期間が20年と長くて投資信託の積み立てに向いている「つみたてNISA」を選択する人も多いようです。

つみたてNISAは、20歳以上の口座開設者が対象で、あらかじめ指定された投資信託から得られる譲渡益や分配金が非課税となります。

年間の投資額は40万円まで、非課税期間が20年と長いのが特徴です。

私自身はつみたてNISAではなく、通常のNISAを利用しています。

とはいえ、私は通常の株式の売買にNISAは使っていません。

非課税投資枠が年間120万円と少なく、そこまで大きな金額を投入できないからです。

年間120万円を超えて運用すると、NISA以外の「特定口座」もしくは「一般口座」との併用となり、口座間での売却益・配当金・分配金の損益通算はできません。

このようにNISAには税制上のメリットと同時にデメリットも生じるため、個人的には使いにくいと感じています。

私のNISAのおトクな使い方は、新たにIPO(新規株式公開)する企業のブックビルディングに参加して、運良く当選したときのみ、NISA口座を活用する方法です(楽天証券などNISA口座でIPO銘柄を購入できない証券会社もあります)。

有望なIPO銘柄は、公開価格より、上場時の初値が大幅に値上がりするケースが大半ですから、公開価格より初値が高くなりそうなIPO銘柄の売り出しに当選したときだけ、特定口座や一般口座ではなく、NISA口座で購入。

そうすれば、売却益にかかる税金(20・315%)が非課税対象となるのです。