電気自動車(EV)メーカーの米テスラは長引く世界的なサプライチェーン(供給網)混乱への対応能力を発揮し、3四半期連続で黒字をたたき出した。7-9月期(第3四半期)の純利益は16億ドルと、前年同期の3億3100万ドルから増加。売上高は過去最高の138億ドルに達した。市場予想は純利益が約13億ドル、売り上げ赤が136億ドルだった。今年に入り部品不足が自動車メーカーの足かせとなっているにもかかわらず、テスラの7-9月期の納車台数は約24万1300台と、前年同期からおよそ73%増加した。成長を支えたのは、中国製の車両販売の伸びだ。中国は今や、テスラ最大の生産拠点となっている。アナリストによると、テスラは多くの自動車メーカー他社より垂直統合型のため、一部の競合より半導体不足をスムーズに切り抜けることができている。クレディ・スイス・グループのアナリスト、ダン・リービー氏は投資家向けリポートで、「ソフトウエアで先行していることを踏まえれば、テスラは半導体の調達において方向転換する能力がより優れている」と述べた。
テスラ、7-9月期は増収増益 予想上回る
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