「新しい資本主義実現会議」設置
「好循環」の具体化に何をするのか
岸田文雄首相は、自民党の総裁選で「新しい資本主義」を掲げ、所信表明演説でもこれを前面に出し、総選挙の争点にしようとしている。
15日には経済人や労働組合、学識者らによる「新しい資本主義実現会議」が設置された。「成長と分配の好循環」を目指す具体案が今後、この会議を舞台に議論される。
しかし、首相のいう「新しい」とは、どういう意味での「新しさ」なのか。これまでの政府の成長戦略から何を変えようとしているのか、あるいは何が同じなのか。
「新しい資本主義」に国民のコンセンサスを得るには、明確にすべきポイントがある。