衆院選・全選挙区の当落を予想した自民党「内部資料」を公開【東京編】Photo:JIJI

衆院選が10月19日に公示され、31日の投開票に向け、激しい選挙戦に突入している。ダイヤモンド編集部は自民党が今年3回にわたって実施した全選挙区を対象にした情勢調査の資料を入手した。内部資料では、自民党の候補者を10ランクで格付けし、当落の可能性を予想している。この候補者格付けリストを地域別に全9回に分けて公開する。今回は東京エリアについて紹介する。(ダイヤモンド編集部 総選挙取材班)

自民の衆院選「候補者格付け」
菅直人元首相の動向は…

 ダイヤモンド編集部が入手した資料は、自民党が全国の289の小選挙区を対象に自民党が今年4、8、10月に3回実施した情勢調査の結果である。

自民党の内部資料を基にダイヤモンド編集部作成自民党の内部資料を基にダイヤモンド編集部作成

 調査の時点で小選挙区に出馬が想定されていた与野党の全候補者の支持率に加え、自民党の候補者にはA~Dの10段階で「ランク付け」されているのが特徴だ。ランクは野党の候補者との支持率の差を基に付けられている。野党候補者に15ポイント以上差をつけていれば「A」、10~15ポイントの差なら「A-」といった具合だ。

「B-」までは対抗候補者を支持率で上回っており、「C+」以下は負けている。B、Cランクは対抗との差が小さい「当落線上」の候補者といえるだろう(図参照)。

 全選挙区の動向を見ると、与野党候補の支持率の差が数ポイントしかない「激戦区」が50以上に上る。加えて、直近の10月の調査で、4月と8月に実施した過去の調査よりも支持率を詰められたり、逆転を許している自民党の候補者もいる。

 今回は東京エリアを紹介する。自民党の下村博文前政調会長や萩生田光一経済産業相といった大物議員に加え、立憲民主党の菅直人元首相らの動向を見てみよう。