秋篠宮家の長女・眞子さんと小室圭さんが結婚会見を開いたが、評判がすこぶるよろしくない。最大の理由は、「トランプ話法」にあったのではないか。ドナルド・トランプ前米大統領が多用した、否定的なニュースや批判意見を「フェイクニュースだ」と一刀両断する、あの話法だ。ただ、それを批判したいわけではなく、むしろ筆者は「新しいやり方だ」と感心している。記者会見や危機管理の常識がひっくり返る時代が迫っているのかもしれない。(ノンフィクションライター 窪田順生)
眞子さんと小室圭さんの結婚会見
すこぶる評判がよろしくない理由は?
これならば声明だけ出して静かにニューヨークへ旅立った方がよかったかもしれない。
10月26日、秋篠宮家の長女・眞子さんが、小室圭さんと結婚をして晴れて「小室眞子」という一般人になったのだが、その後に催された結婚記者会見が「やらない方がよかった」などすこぶる評判がよろしくないのだ。
もともと、小室家の金銭トラブルの対応姿勢などで、お二人の結婚に批判的だった人たちだけではなく、「もう認めてあげようよ」「たたきすぎ」と擁護していた人たちの間にも、何やら後味の悪い印象を残してしまっている。
まず大きな理由は、質問に対する回答を書面にしたという点だ。眞子さんのメンタルヘルスを考慮してということだが、「ゲス不倫」時のベッキーのように、一方的に自分の主張を伝えて「質問禁止」という会見スタイルは、共感を得ることが難しい。かえって「過激なアンチ」を生んでしまう。
実際、この書面対応の一報が流れると、ヤフーニュースのコメント欄には批判的な書き込みが殺到。中にはヤフーのコメントポリシーに抵触するものも多くあったということで、コメント欄が閉鎖されるという異例の事態に発展している。