妻の浮気が原因で離婚。突如、5歳の息子との父子家庭になった。手元に残された全財産は90万円。定時退社で保育園へ息子を迎えに行く毎日で、残業代ゼロ。年収400万円で、カツカツの生活だった。ギリギリの節約生活で、4年で1000万円を貯め、本格的に株式投資を開始。紆余曲折を経ながらも某企業の大株主になるなど、資産2億円以上を築いた。その投資術を初公開する『どん底サラリーマンが株式投資で2億円』。
まず1000万円貯めろ
2015年の国勢調査をもとにした「国立社会保障・人口問題研究所」の試算によると、生涯未婚率(50歳の時点で一度も結婚をしたことがない人の割合)は、男性23%、女性14%に達している。
1人で生きていく人が増えてきたわけだが、息子には素敵な伴侶を見つけてほしいと思っている。
素敵な伴侶とは、結婚を3食昼寝つきの“永久就職”と考えているようなタイプではなく、自立して仕事に打ち込んでいる人。
夫婦共働きだと生活コストが抑えられるし、軍資金も早く貯められる。
飛行機はエンジンが1つよりも、2つあったほうが安全だ。
先日、前妻と息子と3人で、居酒屋で会った。
前妻とは軽い修羅場を経験して別れたものの、息子にはいくつになっても産みの親。
息子が母親に会いたいと言うので、実は離婚してからも3人で定期的に会食している。
その最中、息子が「つき合いの悪い、全然面白くない会社の同期が、もう数百万円も貯金があるらしい」という話をした。
ここぞとばかりに、自分が身を乗り出して株式投資の軍資金の話をしようとしたら、前妻がそれを遮るようにこう言い放った。
「若いときはそんなのダメ。つき合いにお金を使うことが大事」
それは予想通りの回答だった。
本人の前でそれを否定しても、前妻の口撃に遭うのはわかっていたので、彼女がトイレに立った隙を見計らい、息子にこう話した。
「パパはまず1000万円貯めろといつも言っているけど、同期の彼はそれを目指しているんじゃないかな。同じ会社なんだから、おまえにもできるよ。飲み会は、収入の範囲内で月2回とか回数を決めて参加すればいいと思う。それともう1つ、男に奢らせるのが当たり前と思っているような女性、家族のために働く気がない人とは、結婚をしないほうがいいぞ。ロクなことがないから」
話し終えたちょうどそのとき、顔を赤くした前妻がトイレから戻ってきた。