シリーズ18万部突破のベストセラー『精神科医Tomyが教える 1秒で元気が湧き出る言葉』、渾身の感動作で自身初の自己啓発小説『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』(2022年1月11日発売)の著者が、voicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」を音声配信。コロナ禍で不安やストレスを抱えがちないま、言葉のパワーで心のなかに小さな希望を増やしてくれる。きょうのひとことは、これ!
「過去は一本道よ」
過去をふり返ってクヨクヨしない
きょうのひとことは、
「過去は一本道よ」
過去を悔やむ人は多いです。
それでは、逆に過去を悔やまない人は、どう考えているのか?
結論からいうと、過去というのは、一本道だったと考えます。
過去を悔やむ人っていうのは、「もしかすると、ああしてればこうだった」とか「ああしていれば、こうだった」といった無限の分岐点、無限の過去のあり様を勝手に想像して、その架空の過去と現実の過去を比較して過去を悔やんで、クヨクヨしたりします。
過去は、もう決まりきった一本道です。
過去は過去なのですから、恐竜が絶滅しなかったらどうだとか、そんなこと考えてもしょうがないわけです。
ところが、ここが大事なポイントです。
未来は一本道じゃありません。
過去は決定された一本道ですが、未来については選択によって変わってくるということです。
まだわかっていない未来については、自分が最善を尽くせば、理想の結果に近づく可能性があります。
自分の未来を少しでもよくしたいと思って、選択するわけです。
でも、たしかな選択をできないこともありますし、他の選択のほうがよかったかもしれないと思うこともあるでしょう。
そして結果として、自分が思い描いたように展開しなかったとき、人は過去を悔やんでしまうんですね。
過去は一本道でとり戻せませんから、悔やんでもしょうがない。
そう考えると、過去を悔やむのが、いかに意味がないかということに気づくと思うんです。
過去は振り返ってもいいんですが、それは自分の未来のシミュレーションみたいなもの。
未来に関しては、選択の余地があるからです。
未来は、いままでこういうやり方をしてきたけど、こういうふうなやり方をしたほうが、もっといい道ができるかもしれない。
そうやって未来をよくするためだけに、過去を振り返ればいいんです。
クヨクヨしがちな人は、過去は一本道だということを自分に言い聞かせてみてください。
きょうのひとことは、
「過去は一本道よ」
でした。
参考になったかしら?