何事にもシーズン(ふさわしい時期)がある。だが、新型コロナウイルス禍に見舞われて以降、季節性は様変わりした。米商務省が10月28日に発表した7-9月期の国内総生産(GDP)は前期比年率換算で2%増となり、4-6月期の6.7%増から伸びが鈍化した。ただ、季節調整前の数値は7-9月期が同2.9%増で、4-6月期は19.5%増だった。経済は1年の間に大きく変動する。春は建設活動が勢い付き、夏は人々が長期休暇に出掛ける。ハロウィーン前後にはキャンディーの売り上げが急増し、12月には百貨店の売上高が1年のピークを迎える。経済統計は一般的にこうした季節変動を調整している。経済の基調を的確に反映させるべく、過去データに基づくモデルを用いた調整を行う。
コロナ禍が奪う季節性 統計上の調整難しく
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