【グラスゴー】国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)の交渉担当者は、国際的な炭素取引システムの基盤を確立するための合意に向けて前進している。協議に詳しい関係者が明らかにした。多くの企業にとって待望のグローバルな炭素市場の立ち上げへ向け、長らく行き詰まっていた合意が視野に入ってきた。  ブラジル当局者はこれまで、一連の要求で合意を阻んでいたが、ここに来て大幅に譲歩する準備があると述べている。関係者の1人によると、中国当局者はこの問題を巡る米政府との公的な相違は解消されたとの考えだ。