中国のIT(情報技術)上場企業は、今年当局が導入した規制による締め付けで大きく揺らいでいる。一方、非公開市場がそれで動きを止めることはなかった。投資家は依然として、中国のテクノロジー新興企業の多くに群がっている。調査会社ゼロ2IPOによると、2021年1~9月の中国新興企業に対するベンチャーキャピタル(VC)およびプライベートエクイティ(PE)投資会社の投資額は、前年同期比75%増の1650億ドル(約18兆8130億円)に達した。この総額は2020年通年を上回り、ピークだった2017年をも超える勢いだ。資金調達も急増している。2018年から20年までに中国VCセクターが陥った低迷期は、金融リスク抑制を目的とした資産運用業界への新たな規制が引き金となったが、ついに終わりを迎えたようだ。今年1~9月のVCおよびPEファンドの資金調達額は2000億ドル近くに達し、前年同期比50%増となった。
中国ベンチャー活況 IT締め付けに投資家ひるまず
海外に上場するIT企業の苦境をよそに
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