ジョー・バイデン米大統領の低い支持率が、2日に投開票されたバージニア州知事選挙での共和党候補グレン・ヤンキン氏の勝利の一因になったことは確かだ。米政治サイト「リアルクリアポリティクス」のまとめによると、バイデン氏の支持率は平均43%、不支持率は同51%となっている。これは、就任後のこの段階の評価としては、ドナルド・トランプ氏を除けば近年の大統領の中で最低水準だ。しかし、バイデン氏が大統領選で10ポイントの差を付けて勝利した州でヤンキン氏が勝つためには、大統領の全米での低い評価以上の何かが必要だった。ヤンキン氏は素晴らしい選挙戦を展開した。接戦、あるいはやや民主党優位の選挙区で来年出馬する共和党の候補者らは、ヤンキン氏の手法を詳細に研究すべきだ。