中国の不動産開発セクターに対する売り圧力が再び高まっている。4日の取引では、海外での借り入れ比率が特に大きい佳兆業集団控股有限公司(カイサ・グループ・ホールディングス)が急落し、過去最安値に沈んだ。佳兆業集団は、保証していた理財商品(資産運用商品)に関する支払いを履行できなかったと明らかにした。格下げと「厳しい不動産市況」を背景に、「流動性を巡り異例の圧力」に直面しているとしている。香港市場に上場する同社株は15%安の1.01香港ドルと、2009年の上場来安値をつけた。傘下の不動産管理会社、佳兆業美好集団は11%安。一方、佳兆業健康集団はおよそ19%急落した。佳兆業集団が発行した2023年9月満期の社債(表面利率9.75%)は、4日午後の取引で額面1ドル当たり29.8セント前後で取引された(提示価格ベース)。
中国不動産開発業界巡る不安再燃、理財商品が火種
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