石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟の主要産油国で構成する「OPECプラス」は4日、毎月の増産幅を12月も日量40万バレルで維持することを決めた。米国が求める追加増産に応じない姿勢を示した。ジョー・バイデン米大統領は今週スコットランドで開かれた気候変動サミットで、OPEC加盟国に増産を要請し、供給不足が原油や米ガソリン価格の上昇をまねいていると批判していた。関係者によると、米政府関係者は最近、水面下でサウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)、イラクに接触し、市場への原油供給量を増やすよう求めていた。こうした中、UAEは生産割り当てを達成できない国の未達分を余力のある他のメンバー国に割り振ることを認める案を支持したという。アンゴラやナイジェリアなどは、油田への投資が不十分で、割当量を満たすのが難しい状態が続いている。だが関係者によると、原油価格の急落につながるとして、サウジを含む複数のOPEC加盟国がこの案に反対した。