「ちっともお金が貯まらない」「ちゃんとしたいのに何もしていない」と悩んでいる人は、じつは「お金と向き合う重要性をわかっている人」だと言います。こう語るのは話題の新刊書『そのままやるだけ!お金超入門』を書いたマネーコンサルタントの頼藤太希さん。「忙しくて忘れてしまう」「しくみを勉強しても何をやればいいのかわからないので、やらずじまい」なだけだというのです。そんなマネー初心者のために、「そのままやればいい」頼藤さんのアドバイスをお贈りします。(マンガ:きたがわかよこ)
貯金が増える人は天引きしている
みなさんは毎月、貯蓄できていますか? 金額は人それぞれですが、毎月貯蓄できているのであれば、ひとまず合格です。しかし、「貯蓄できていない月がある」という方は問題です。なぜなら、毎月確実にお金を貯める仕組みができていないからです。
お金をもっとも確実に貯める方法は単純。収入から貯蓄分を天引きして確保し、残ったお金で生活すればいいのです。こうすれば、たとえお金を使い果たしたとしても、貯蓄分だけは確実に用意できます。こうした貯蓄の方法を、先取り貯蓄といいます。
会社によっては、財形貯蓄という制度があります。これを利用すると、給与から貯蓄分が自動的に天引きされ、残った金額が給与として振り込まれます。ですから、普段から何も意識しなくても、強制的にお金が貯められます。財形貯蓄のない会社にお勤めの方でも、同様の仕組みを自分で作っておけば、貯蓄が自動化できます。
貯蓄ができない人は、お金が余ったら貯める「後から貯蓄」をしています。しかしこの方法では、出費がかさんだ月にはお金が貯められません。
一方、お金持ちは、収入があったら先に貯蓄して残りで生活する「先取り貯蓄」をしています。先取り貯蓄の目標額は手取りの20%。それが難しくても、少しでも先取り貯蓄をすることで、お金は確実に貯まっていきます。
先取り貯蓄を実践するために、自動的にお金が貯まる仕組みを作りましょう。生活費用口座と貯蓄用口座を用意し、自動入金サービスを利用してお金を移すように設定すれば、自然とお金が貯まります。