「ちっともお金が貯まらない」「ちゃんとしたいのに何もしていない」と悩んでいる人は、じつは「お金と向き合う重要性をわかっている人」だと言います。こう語るのは話題の新刊書『そのままやるだけ!お金超入門』を書いたマネーコンサルタントの頼藤太希さん。「忙しくて忘れてしまう」「しくみを勉強しても何をやればいいのかわからないので、やらずじまい」なだけだというのです。そんなマネー初心者のために、「そのままやればいい」頼藤さんのアドバイスをお贈りします。(マンガ:きたがわかよこ)

お金持ちは金利に敏感Photo: Adobe Stock

貯金ができる人、できない人の違い

 日本にも昔、金利の高い時期がありました。お金を銀行に預けているだけで、年平均5%程度ずつ増やせたのです。しかし、今の大手銀行の普通預金の金利は年0.001%。100万円を1年間預けても、増えるお金は10円(税引前)ですから、お金は全然増えません。

 それでも、お金持ちは自分のお金を少しでも増えるところに置くことを心がけます。もし同じ100万円を0.01%のところに預けたら100円(税引前)、0.2%のところに預けたら2000円(税引前)増えます。さらに、長く利用するほど差が開いていきます。

 お金持ちは少しでもお得と感じたら、即行動してお金を預けます。お金持ちとそうでない人の差は、行動力にもあるのです。お金持ちになるためにも、少しでも金利の高いところを選んで、お金を預けるようにしてください。

金利の違いで大違い

 お金は、少しでも増えやすいところに置くことが大切です。銀行にお金を預ける際には、金利に注目しましょう。金利は、お金を預けることで受け取れる利息の割合です。金利が高いほど利息の金額が増えます。

 貯蓄用の銀行口座は、金利の高いものを選びましょう。普通預金より定期預金の方が金利が高い傾向があります。ネット銀行の中には10倍、100倍違うものもあります。また、引き出しにくい点もお金を貯める上では好都合です。

 信用金庫・信用組合にも、意外と好条件の定期預金がある場合が。地元の金融機関もぜひのぞいてみてください。