カナダの主要都市モントリオール近郊にあるシャーブルック市には、暗号資産(仮想通貨)のマイニング(採掘)会社ビットファームズが進出してきたことで、巨額の税収が転がり込んだ。だが、同社のコンピューターセンターの近隣住民500人には、別のモノが届いた。逃げることのできない騒音だ。住民は気が狂いそうになると口をそろえる。シャーブルック市議会議員のポール・ギングス氏は、地元の有権者から騒音について苦情が寄せられているとして、騒音は「拷問に等しい」と話す。ビットファームズ(カナダ・トロント)は、高性能コンピューターを使ってビットコインを採掘する。マイニング業界は早い者勝ちの世界で、近道もない。そのため、大量の高速コンピューターを常時稼働させておく採掘業者が新規のビットコインを手に入れる確率も高くなる。
ビットコイン採掘の騒音、近隣から苦情殺到
「歯医者の巨大ドリルのようだ」との声も
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