それが独立系のエレクトロニクス専門商社であるマクニカ・富士エレホールディングスだ。

 15年4月にマクニカと富士エレクトロニクスが経営統合してできた共同持ち株会社の単体従業員は25人のため、今回のランキング対象からは外れた。だが、平均年収は1633.8万円と、伊藤忠商事(1627.8万円)を上回り、全国5位の高さだ。

 マクニカ・富士エレホールディングスは20年3月期には従業員数が113人おり、前回のランキングでは平均年収は1020.7万円で2位だった。

 20年3月期には113人いた従業員数が、21年3月期に25人まで減った理由について、「当社の国内グループ組織の見直しに伴い、事業子会社であるマクニカの社員で、当社に兼務出向していた管理部門実務者を、マクニカに帰任させたため」(マクニカ・富士エレホールディングス)としている。

 2位は東京大学発のバイオベンチャー企業であるペプチドリームで、平均年収は976.0万円。3位は曳船(えいせん、タグボート)事業が主力の東京汽船で921.9万円。4位はプラント会社大手の千代田化工建設で920.3万円となった。ここまでは前回ランキングと同様の顔ぶれだ。

 今回新たに5位にランクインしたのは、アイ・パートナーズフィナンシャルで904.0万円。今年6月に株式上場した企業で、金融商品仲介業を軸とした独立系金融アドバイザー(IFA)による金融サービス事業を行っている。

(ダイヤモンド編集部 松本裕樹)

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