ニトリPhoto:Diamond

コロナ禍からの企業業績の回復は、勝ち組と負け組の格差が拡大して「K字型」に引き裂かれていくという二極化の議論が強まっている。そこで、上場企業が発表した直近四半期の決算における売上高を前年同期と比べ、各業界の主要企業が置かれた状況を分析した。今回はファーストリテイリング、ニトリホールディングス、しまむらの「専門店(アパレル/家具)」業界の3社について解説する。(ダイヤモンド編集部 笠原里穂)

ファストリ、しまむらは四半期減収
ニトリホールディングスは増収

 企業の決算データを基に「直近四半期の業績」に焦点を当て、前年同期比で増収率を算出した。今回の対象は以下の専門店(アパレル/家具)業界3社。対象期間は21年6~8月期としている。

 各社の増収率は以下の通りだった。

・ファーストリテイリング
 増収率:マイナス6.3%(四半期の売上収益4349億円)
・しまむら
 増収率:マイナス3.5%(四半期の売上高1421億円)
・ニトリホールディングス
 増収率:5.5%(四半期の売上高1991億円)

 専門店(アパレル/家具)業界の3社では、ニトリホールディングスが前年同期比増収、ファーストリテイリング、しまむらが減収となった。明暗が分かれた要因とは何だったのか。データを踏まえて解説する。