コロナ禍から企業が復活するのは一体、いつになるのだろうか。上場100社超、30業界を上回る月次業績データをつぶさに見ると、企業の再起力において明暗がはっきりと分かれている。前年同期と比べた月次業績データの推移を基に、「嵐」から「快晴」まで6つの天気図で各社がいま置かれた状況を明らかにする連載「コロナで明暗!【月次版】業界天気図」。今回は、3月度の家具・雑貨編だ。
ニトリがコロナ禍に
「低価格のステーキ屋」を始められたワケ
家具・雑貨の主要3社が発表した3月度の月次業績データは、以下の結果となった。
ニトリ(ニトリホールディングス〈HD〉)の既存店売上高は、前年同月比94.2%(5.8%減)、無印良品(良品計画)の直営既存店+オンラインストア売上高は同115.0%(15.0%増)、セリアの直営既存店売上高は同98.9%(1.1%減)だった。
無印良品のみが前年実績を超えており、残りの2社は売上高が1〜6%程度の減少という状況だ。そんな中、ニトリの「外食事業への参入」が話題となっている。