ジョー・バイデン米大統領は、米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長(68)を再任させる方針だ。ホワイトハウスが22日明らかにした。銀行規制や気候変動対策の強化を求める一部の民主党議員からは交代を求める声も出ていたものの、経済政策の継続を重視した。FRB副議長には、ラエル・ブレイナード理事を指名するという。パウエル氏は上院で超党派の支持を得て承認されるとみられている。バイデン氏は同日の声明で「今年の経済的な成功を持続させるには、FRBの安定と独立が必要だ。FRBのこの1年8カ月にわたる試練を経て、パウエル議長とブレイナード氏はわが国が必要とする強い指導力を発揮してくれると確信している」と述べた。