デキるビジネスパーソンが愛用する
フレームワーク「STAR」の本質とは？

結論、「リーマン力」において
一番大事なこと

サラタメ：この「リーマン力（仕事術）」のパートでは、「人間関係」「思考法」「報連相」「営業・交渉術」「定時退社術」など、かなり幅広く触れますが、なんだかんだで最も重要なのは「STAR」を意識して働くマインドです！

STARとは？

「Situation（状況）」「Task（課題）」「Action（行動）」「Result（結果）」の頭文字を取った言葉。人事考課の面談や面接などでよく使われるフレームワーク（本書P308も参照）。

　つまり、次の4ステップを“呼吸するようにこなせる”サラリーマンになりましょう、ということです。

・Situation（状況）：1.どんな状況にあるか自ら分析
・Task（課題）：2.解決すべき課題を自ら設定
・Action（行動）：3.課題を解決するために自ら工夫して行動
・Result（結果）：4.どんな結果になったか自ら検証

マモル：うーん……、STARとかいうヤツ、なんかゴチャゴチャしてわかりにくいですね。

サラタメ：ですよね（笑）。まぁひと言でいうと、上司から与えられた仕事をこなすだけじゃなくて、自分から仕事をつくれるサラリーマンになろうってことです。

　サラリーマンの現場において、上司も気づいていない課題に気づける人は、かなり重宝されます。上司からすれば、ほっておいても勝手に業績を上げてくれる「自主性のある人材」。細かく口出しする必要がないので、手間がかからず非常に助かります。

　そして、それは部下であるこちらとしても、大きなメリットです。細かく口出しされないと、自分が心からやるべきだと思える仕事に注力しやすくなります。

　意味のない「やらされ仕事」が激減するため、労働時間は短くなるのに、大きな成果が出るという理想的な状態に近づけます。

サラタメ：もしかすると今は、上司からの指示をこなすだけで手一杯かもしれません。当然最初は、みんなそうなのでOKです！ ただ、最終的には「自分で仕事をつくれる『リーマン力』」を身につけましょう。「出世」ではなく、その状態こそが目指すべきゴールなんです。

（本原稿は、サラタメ著『真の「安定」を手に入れる シン・サラリーマン』からの抜粋です）