他人とうまくコミュニケーションできないことからくる孤独感や閉塞感、自己肯定感の欠如、SNSによる誹謗中傷やバッシングなど、私たちは、いま多くの生きづらさを感じさせる事柄に取り囲まれています。そんな中にあって、毎日を心安らかに、できるだけ快適に生きていくためには、どうすればいいのでしょうか? 発達障害(ADHD)、うつ病など、生きづらさを抱えながらも精神科医として活躍するバク先生は、ツイッターでのつぶやきが共感・絶賛され、今、人気急上昇中。そんなバク先生の初の著書『発達障害、うつサバイバーのバク@精神科医が明かす生きづらいがラクになる ゆるメンタル練習帳』(ダイヤモンド社)には、生きづらさを解消するための実践的なヒントが詰め込まれています。本連載では、同書のエッセンスをお届けします。心がスーッと軽くなる珠玉のアドバイスにお付き合いください。好評のバックナンバーはこちらからどうぞ。(初出:2021年12月5日)
ネガティブな考えを思いつく脳みそは、
なかなか止められないが…
どうしても最初の反応がネガティブになってしまうクセがあるなら、そのスタートの思考はよしとしましょう。
ネガティブな考えを思いつく脳みそは、なかなか止められません。
ただ、すぐにポジティブな思考を上書きするという習慣を、脳に追加してみましょう。
「朝起きた。いやだなぁ……って、思っているけど、今は起きているからめっちゃ偉い!」
「会社に行きたくないなぁ……って感じるけど、今こうして電車で向かっているから、今日の自分はなんて素晴らしいんだろう! 最高!」
私はこれを「ネガティブのポジティブ思考」ということで、「ネガポジ思考」と呼んでいますが、自分にこんな言い聞かせをすることでも、1日の気分は大きく変わっていきます。
ぜひネガティブな人は、ネガポジ思考人を目指してみてください。