「ビッグテック」に仲間入りしたエヌビディアが、その洗礼を受けている。エヌビディアによる半導体設計大手アーム・ホールディングスの買収計画は、これまでもずっと不透明だった。無線とコンピューティングのエコシステムの多くを支える膨大な知的財産を単一の企業が支配する可能性は、常にライバル企業の反発を招いてきた。また、米半導体メーカーが、サクセスストーリーを達成した欧州発の主要ハイテク企業の一つを手中に収める構想は政治的リスクもはらみ、英規制当局から注視されていた。しかし、エヌビディアは本拠地でさえもアドバンテージを享受できなかった。連邦取引委員会(FTC)は2日、両社の合併について、「エヌビディアのライバル企業を不当に弱体化させる」可能性があるとして、その阻止を求めて提訴した。
エヌビディア、アームなしでも生きられる
現状でも株価は好調、買収はむしろ余計なトラブルのもとに
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