新型コロナウイルスの流行で増加するコロナ太り。体重コントロールしようとジョギングや食事制限をする人が増えている中、見逃されがちなのが一度痛めると取り返しのつかない膝への負担だ。最近では、在宅勤務で外出する機会が減った40代が膝痛を訴えるケースも多く見られるという。そこで今回は、膝関節症のスペシャリストである関町病院の丸山公院長に在宅勤務でも膝に負担がかかりにくい姿勢や膝のケア方法などについて話を聞いた。(ライター 藤山亜弓、監修/関町病院院長 丸山 公医師)
膝の音をチェックして、膝痛を防げ
「いい音」と「悪い音」の聞き分け方
「テレワークで同じ姿勢で座る時間が長引くと、軟骨へかかる圧が集中しやすく、軟骨の栄養補給が不足してしまいます。在宅勤務の人はなるべく椅子に座って時々膝の曲げ伸ばしをしましょう。また体重が増加した人が急に運動を始めると膝に負担がかかってしまいます。膝に痛みや腫れを感じる前に生活習慣を見直すことが何よりも大切です」
そう語るのは、膝関節症のスペシャリストである関町病院(東京都)の丸山公院長だ。
膝痛に悩む患者数は国内で3000万人と言われている。骨・関節用のサプリメントであるコラーゲン・トリペプチドを製造販売するゼライスが40〜70代の膝に違和感を感じた男女400人に調査したデータによると、膝に違和感を感じている人の年齢別の割合は40代男性が最も多いという。
膝のトラブルを早期発見するには、膝の音を聞くことが重要だ。