米国の台湾との貿易額が急拡大している。その背景には、台湾製コンピューターチップへの需要が急増し、中国本土から台湾へ工場を呼び戻す動きが進んでいることがある。電子機器を含め、中国本土からの対米輸出品の多くには25%の関税が課されている。米国の貿易相手国・地域の中で、台湾は現在8位。これは英国に次ぐもので、ベトナムより上位だ。台湾の今年9月までの1年間の対米物品輸出額は、過去最大の720億ドル(8兆1200億円)に達している。この額は、米トランプ政権が対中追加関税を導入する前の2017年の水準を約70%上回っている。米国勢調査局のデータによれば、米国の台湾向け輸出は、対中追加関税導入前と比べて約35%増加し、年間350億ドルに達しており、これも過去最高だ。米国の台湾向け輸出を押し上げている主要品目は、原油、機械、自動車だ。
台湾の対米ハイテク輸出ブーム、対中関税で加速
台湾製半導体への需要が急増
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