ひろゆきが呆れる「パチンコに吸い寄せられる残念な人たち」ひろゆき氏(撮影:榊智朗)

現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
彼の代表作『1%の努力』では、「考え方の根っこ」を深く掘り下げ、思考の原点をマジメに語っている。この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)

あなたはパチンコに行きますか?

 都会の駅前や地方のロードサイドなど、あらゆるところにパチンコ店が存在します。テレビでも平気でCMを流しています。

 さて、あなたは「パチンコ」には行きますか?

 最初に僕の考えを述べておくと、パチンコに行く人の気持ちがまったく理解できません。かなり頭の悪い趣味だと思っています。その理由についていくつか述べていきましょう。

そもそも「違法」じゃん 

 パチンコを一言でいうと、結局、「違法なギャンブルをして金を儲けている産業」です。個人がいくら頑張ろうと、店が得するようになっています。

 パチンコは「三店方式」という方法で景品を交換することでお金に換金できるようになっています。グレーな方法で乗り切っているんですよね。法律でも曖昧な解釈で特別に認められています。

 そうやって曖昧な方法で認められているようなものは、僕は違法だと思っています。

 ためしに、パチンコ屋の店員に「換金所はどこですか?」と聞いてください。「詳しくは教えられません……」と言って、はぐらかされます。表立ったギャンブルではなく、コソコソと換金しないといけない場所。それくらいグレーな産業なんですよね。

 ギャンブルの構造と同じですから、頭の悪い人が吸い寄せられて入ると、「自分だけは儲かる」という感覚になり、そこからズルズルとハマっていく。挙げ句の果てにはギャンブルに依存します。そこにギャンブルの中毒性があるからです。

 それに言い訳をして、「純粋に玉が動くのを見ているのが楽しいんだ」と言う人は、じゃあ、ゲームセンターに行けばいいんです。でも、それでは満足できないでしょう。ということは、明らかに違法なギャンブル性があるということです。

生活に支障をきたす人たち

 百歩譲って、お金持ちが余裕のあるお金でパチンコに行くのであれば、まあいいでしょう。

 しかし、現状はどうでしょう。パチンコによって生活が苦しくなったり、ギリギリの給料の中から捻出したり、借金を作っているような人もたくさんいます。そういう状況なのであれば、かなりマズいです。だから、規制すべきだと思います。

 借金がある人は行けなくしたり、生活保護をもらっている人は入れなくしたり。そういう措置をすべきです。

どんな「反論」がある?

 と、パチンコにはメリットが1つもないと思っている話をしてきました。

 では、パチンコをやる人からは、どんな反論があるでしょうか。

「台の構造や設定を分析して勝ち続ける人もいます」と語るパチプロの人がいます。

 勝ち続ける能力があるのであれば、その人は頑張ってもらえればいいんですが、たぶん全体の0.1%にも満たない人です。圧倒的に多数の人たちは損をする構造であることには間違いないので、特別な人の例を一般化するのは間違っていると思います。

頭の悪い人が吸い寄せられるだけ

 ということで、パチンコにお金を使うくらいなら、もっと他のことに時間とお金を注ぎ込みましょうよ。

「暇つぶし」と言う人もいますが、パチンコをしたところで、手首を回して光や映像を見つめるだけ。何も学びが得られません。映画や本であれば、1500円で2時間以上も時間が潰せて、大きな学びも得られます。

 それに、パチンコは頭を使うゲーム性がゼロです。カジノであれば、経験や実力によって勝つ確率が上がっていく要素があるのですが、パチンコにはそれがないんですよね。だから「頭を使いたくないバカ」が吸い寄せられるわけです。

ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、38万部を突破した『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。