作家で僧侶の瀬戸内寂聴氏作家で僧侶の瀬戸内寂聴氏 Photo:JIJI

創立100周年に
瀬戸内寂聴奨学金を創設

 JR徳島駅の東側に、徳島城跡がある。江戸時代に蜂須賀家徳島藩25万7000石が、居城としていた。旧制徳島高女を前身とする県立城東高校は、その名の通り城跡のすぐ東にある。徳島市内の公立高校で、もっとも人気が高い。

 作家で僧侶の瀬戸内寂聴(じゃくちょう)が、徳島県立徳島高等女学校(略称は徳女)、現在の城東高校の卒業だ。この11月9日、心不全のため京都市内の病院で死去した。99歳だった。

 自我に目覚めた現代女性の生と性を描いた長編小説で人気を集める一方、反戦・平和を訴える社会活動にも精力的に取り組んだ。大正、昭和、平成、令和と4つの時代を生き抜いた作家だ。