猪熊建夫
第205回
江戸時代に高知は、土佐藩20万2000石が領する雄藩だった。高知県立高知追手前高校は、その高知城のすぐ東側の追手筋にある。全国各地の県庁所在地に設置された「県立一中」伝統校の高知県版だ。

第204回
横浜市中区にある中高一貫の私立女子校だ。1870年の創立で、私立女子学院中・高校(東京都千代田区)と並び、女子校としては日本最古の伝統を誇る。

第203回
難読校だ。「あさか」高校という。福島県のほぼ中央、県内一の商業都市・郡山市にある県立高校だ。福島県として初めての公立中学である旧制福島中学校を前身としている。略称は「安高」だ。

第202回
大阪市の南部・阿倍野区にある私立の中高一貫校だ。日本聖公会系のキリスト教主義の学校で、男女共学。140年余の校歴があり、文芸、経済、スポーツなどの分野で活躍する卒業生を多数、送り出してきた。

第201回
修猷館高校は福岡市にある男女共学の県立高校だ。240年余の伝統を背景に、政官・経済界などに多くの人材を送り込んできたが、文化人、学者などとして活躍する卒業生も数多い。文芸で気を吐いている。

第200回
福岡市早良区にある福岡県立高校だ。政官界のみならず、経済界で足跡を残している卒業生も数多い。全国ベースで活躍している企業経営者はもちろん、九州・山口県の経済界に尽くす卒業生も少なからずいる。

第199回
福岡市早良区にある県立高校だ。江戸時代にできた藩校「修猷館(しゅうゆうかん)」を令和の現在に至るまで名称として使用してきた高校だ。240年余の校歴を誇り、多くの俊英を世に送り出している。

第198回
青森県東部にあり県内2番目の人口を有する八戸(はちのへ)市。県立八戸高校は、創立130年を超える伝統校で、政官・学者・文化人など多くの分野で逸材を送り出している。

第197回
東京都中野区にある都立高校だ。「むさしがおか高校」と読む。前身は旧制東京府立第二十一中学校で、84年の校歴がある。文化人として活躍する卒業生を多数、輩出している。

第196回
広島県の南西部に位置し、瀬戸内海に面する呉市。天然の良港を有し、「軍都」と言われた。呉三津田高校は、市の歴史を反映した明治時代からの伝統を誇る県立高校だ。26年度に創立120周年を迎える。

第195回
大阪府北部の豊中市にある男女共学の府立高校だ。前身は、戦前に府立高等女学校として設立された。文芸や音楽、芸能界で活躍するOG・OBが目立つ。

第194回
大阪府北部の豊中市にある男女共学の府立高校だ。前身は、戦前に府立高等女学校として設立された。文芸や音楽、芸能界で活躍するOG・OBが目立つ。

第193回
静岡県中部にあり、静岡市のベッドタウンになっている藤枝市。県立藤枝東高校は、100年を超える伝統があり、サッカーを「校技」としている。知名度が最も高い卒業生は、サッカーの長谷部誠(1984年1月生まれ)だ。

第192回
愛知県の北西部に位置し、名古屋市のベッドタウンになっている江南市。滝高校は「地域の発展に寄与する人材の育成」を目標に江南市に設立され、2026年には創立100周年を迎える。男女共学の中高一貫校で、愛知県屈指の私立進学校だ。

第191回
東京・文京区北部の高台にある男子校だ。明治以来の140年余の伝統を誇る、私立の6年制中高一貫教育校だ。獨協を語るとき、反射的に出てくるのは天野貞祐(あまの・ていゆう、1884~1980年)の名前だ。前身の獨逸学協会中学出身で、母校の校長を務めて「中興の祖」になり、「学問を通じての人間形成」「社会の優等生をつくる」という教育理念を定着させた人物だ。

第190回
京都市の北方にある6年制中高一貫の私立校だ。卒業生には京都ならではの文化人や、「京都銘柄」企業の経営者などがそろっている。女性の卒業生2人で、直木賞と芥川賞を取っていることを、まず、紹介しよう。

第189回
京都市左京区にあり、明治以来150年の校歴を誇る私立の伝統校だ。キリスト教主義教育をバックに、男女共学の6年制中高一貫教育をしている。

第188回
大阪府の南部・岸和田市にある府立高校だ。前身は1897年創立の大阪府第六尋常中学校で、130年近い伝統を持つ名門校だ。略称は「岸高」。

第187回
横浜市旭区にある神奈川県立高校だ。前身は神奈川県で最初の公立旧制中学で、全国の県庁所在地にある「一中伝統校」のひとつに数えられる。略称は「希高(きこう)」あるいは「神高(じんこう)」だが、年配者の間では「神中(じんちゅう)」で通っている。

第186回
「たけふ」高校という。福井県中南部に位置する越前市(旧武生市)にある。明治以来の130年弱の伝統を有し、卒業生は4万6000人を超えている。略称は「武高(ぶこう)」だ。
