1931年に完成したエンパイア・ステート・ビルディングは、15回の景気後退を経験してきた。ヘッジファンドを運営するジョナサン・リット氏は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が、同ビルの今後の収益性に長期的な打撃を与える可能性があると考えている。状況を知る人物によれば、リット氏は、同ビルのオーナー企業で株式が公開されているエンパイア・ステート・リアルティー・トラストを売り持ちにしている。同氏は、コロナ禍が今後何年にもわたってオフィススペース需要を大幅に減少させるはずであり、市場はそのリスクを過小評価していると考えている投資家の一人だ。こうした見方の投資家はまだ少ないが、その数は増えつつある。
米オフィスビル投資に未来はあるか
リモートワークの普及で空室率上昇、今が好機と見るデベロッパーも
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