「今の会社で働き続けていいのかな?」「でも、転職するのは怖いな……」。働き方が大きく変わるなか、そんな悩みを抱える人は多いだろう。高卒から、30歳で年収1000万円超という驚きの経歴をもつ山下良輔さんは、そんな「転職迷子」たちから圧倒的な支持を得ている。山下さんは初の著書『転職が僕らを助けてくれる――新卒で入れなかったあの会社に入社する方法』で、自らの転職経験を全て公開している。
その戦略は「外資系やコンサル業界は、学歴エリートでなくても入れる」「職歴に一貫性はなくてもいい」など、これまでの「転職の常識」を塗り替えるものばかりだ。どうしたら人生を変える転職ができるのか、どうしたらいい会社選びができるのか。この連載では本書より一部を特別に公開する。
転職が終わったあとも、転職エージェントとはビジネスパートナーとして、ゆるくつながっておくのがおすすめです。
何度か書きましたが、転職はタイミングが大事です。
「ニュースで出てきた、あの企業が気になる」
「一度落ちたけど、もう一度チャンスはあるかな」
「あの会社、採用増えてるのかな」
こんなふうに、ちょっと気になったことがある場合、気軽に連絡できるプロがいるのは、とても心強いことです。
反対に、転職が成功した途端エージェントのことを忘れてしまう人は、転職でわらしべ長者になるのは難しいかもしれません。
エージェントにとっても、これは悪い話ではありません。例えば、僕がもう一度転職するときに、そのエージェントを頼る可能性もありますし、無事に転職できればエージェントにとって実績になり、成功報酬も受け取れます。しかも、一度転職を成功させたという実績と関係性があるので、親身にもなってくれやすいでしょう。
ちなみに「ゆるく」というのがポイントで、僕はそのためにSNSの連絡先を交換しています。メールになると「お世話になっております」みたいなあいさつが必要だったりして、「ちょっとしたこと」を聞きづらくなってしまうし、連絡するハードルも上がってしまうからです。転職が成功したらお祝い的に食事に行って「SNS交換しましょう!」と話すのがちょうどいいと思います。